中村勇吾氏のプロジェクト、FRAMED* の新しいバージョン、FRAMED* 2.0 が Kickstarter にお目見えしました。言ってしまえば「スタイリッシュなインタラクティブフォトフレーム」なのですが、独自のマーケットプレイスを持っていて、ユーザーはそこからインタラクティブアートを買うことができ、またアーティストはオリジナルの作品を出品して売ることができます。このエコシステムの品揃えとキュレーションが他とは差別化された価値ということになると思います。

1世代目のものは120万円もしましたが、今回 2.0 になってサイズのバリエーションも増え、価格も $399 から(この価格はもう売りきれましたが) 、と個人でも買えるものになりました。

Kickstarter で $75,000 を目標に出ましたが、一晩でゴール達成し、3日目でゴールの3倍以上の $238,791 をゲットしています。

デジタルアートって彫刻とか絵画とかに比べて本来的にはポータビリティが高いはずのに、いまいち気軽に楽しめない、日常に取り入れられない、という面がありました。その理由を額縁 = frame の不在によるものだと設定し、これを解消してさらにマーケットプレイスで新たな作品を入手しやすくすることで、デジタルアートをより身近に楽しめるようにしたこの製品のコンセプトは非常に魅力的です。

私もいち早く $399 の early bird プライスで24インチのものをゲットしてしまいました。部屋のどこに置くかは来年届くまでの間にゆっくりと考えます。最新トレンドとアートに敏感なアナタも一枚ゲットしてみては?

紹介を書いてたらどっかのテック系ブログ記事みたいな文体になってしまった。何の原稿だこれ。

美学校初等音楽科の1年間のカリキュラムが(ほぼ)終了したので、ペンギン音楽大学(ペン大)*1の中等クラスに編入し、引き続き菊地氏の講義を受けて楽理の勉強を続けることにしました。まだテンションとブルースやってないので、頭に浮かんだ音とか聴いて好きな感じを再現するのに全然知識とスキルが足りない。

もともとペン大入りたかったんだけど募集してなかったり授業料高かったりして、うーん、と思ってたところで美学校の募集を見つけて入ったんだよなあ、と思い出したり。

いまどき既知の体系立った知識を講義形式で学ぶのってどうなの、という話もありますが、体系だったとはいえ音楽は科学的な部分とそうでない部分があり、後者には個人の解釈の余地を大きく残しますし、それゆえ人によって言うことが微妙に(結構?)違うこともあり、更にどれが正しいとも言えなかったりするので、自分に合う考え方や教え方の人に学ぶのは精神的に安らかで楽です。リアル講義があると学習への強制力にもなります。ということで自分にとってはアリだな、という判断。あとそもそも学ぶ対象が知識だけではなくスキルだったりするのでインタラクティブに学ぶ意味も比較的大きい。ここから先はそろそろ自分が知っていることの範疇を超えるのでしっかりついていかなくては。

もちろん毎日書く義務も気も最初からないのだけどこういうのは半分習慣のようなものだろうから最初はなるべく書く方向に判断を倒していこう。

今更ながら Google Drive で画像を共有してコメントつけるのが最強の赤入れツールだと気づいた。なので思わずサンプルまで作って tweet してしまった。

とここまで書いたところで使用している mardown エディタが半角混じりの日本語を打つのによろしくないことを発見。Chrome Extention の Stack Editor ってやつだけど。なんかキャレット位置がずれる。別にマークダウンを積極的に使いたいわけじゃなくて、単に Blogger の HTML 入力で段落ごとに <p> を書きたくないというだけの理由で、markdown エディタを使ってみた。p 要素とかめんどくさいっしょ…。

しかしこれを Sublime Text で書いてる時点でもう emmet とかで処理すればいいやん、と思えてきた。タグを書くために実体参照に変換する機能がなんと Sublime にはなかった。ということで package を探してみたりしたが、もう markdow 用の package 導入とかすればいいかとか思ったりした。が Clip Menu にも便利機能があったことを思い出し、それを試してみることにした。ところがその呼び出し方がおかしくて、メニュー項目を Shift + マウスクリックで発動とかよくわからないセンス(湾曲表現)により作られた UI だったため派遣に苦労する。ようやくわかったけどこの便利機能の中にマークダウン変換とかもある…。見事な Yak Shaving と相成った。

疲れた。眠い。ただでさえそうなのに加速。ていうか Blogger の入力、markdown 使えるようにしてくれ。

あ、あと疲れてるのもあってなんとなくふらふらと MyFonts でセールになったフォントを$85分ほどお買い上げ。あまり持ってない楽しそうな感じのものとか。

文章を書くけど誰にも積極的に見せない場所、というのを持ちたいと思っていた。見られたくないわけではない。ブログを書いたりサイトを作ったりするのはいいが、PV や Like の数を稼いだりといったことにはまったく興味が無い。だったらローカルのテキストファイルかチラシの裏にでも書いておけ、と言われるかもしれないが、積極的に見せたくないだけで公開はしておきたい。あと新聞はとってないので家にチラシはない。

古参ネットっ子としてはむしろ自分が吐き出すデータをネットを出さないことにうっすらと罪の意識すら感じる。それがどんなゴミだろうと、SF 的な視点から見れば未来においては貴重な資料となる。いや、同じように大量のゴミデータがあるのだろうからそれらは同じように発掘されると仮定すれば貴重ではないかもしれないが。

原則公開であるということが自分にとってはとても大事なので、その点において Google+ と Twitter はとても好ましく好きなサービスであり、積極的に使っている。しかし、どちらも人をフォローしてそのポストによって各人のストリームなりタイムラインなりがリアルタイムに形成されるという点においては自分の非露出欲求に反することもある。というわけで Blogger で古き良き Web 日記のようなものを書いたらいいのでは、と思っていてようやく立ち上げたわけだ。

いまいち腰が重かったのはテンプレのいじり方がよくわからなかったから。ほんとに XML として扱ってるのね。ひとまずゴテゴテを取り去ってまっさらにできたからようやく書く気になった。

自分の中で最近、90年代の日本のウェブへの回帰というか憧憬がすごく強まっている。「あの頃は良かった」などと言ってしまうと加齢臭しかしてこなくなるが、Web 日記やテキストサイトと呼ばれたそれらは、良いものだった。舶来の「ブログ」というものに概念としてはほぼ駆逐されてしまったが、精神の根っこにあれを持ち続けている残党のような人はたくさんいると思う。そういう人たちが好きだ。見られることをまったく意識しているわけではないが、オーディエンスに向けて叫んでいるわけでは決してない文章。基本的には自分に向けて書いている文章。語りかける文体も基本的には自分向け。人が書くそういう文章は魅力的だ。私小説のようなものだ。

こういうテキストを書くことに対してずいぶんとブランクがあるので、書けるのだろうか、と思っていたけど書き始めたら書けるもんだな。